土地の合筆登記をするには、先に資料と事前の調査が必要です。
最新の資料と正確な調査を最初にしておかなければ、
法務局に土地の合筆登記を申請しても、補正になったり、
申請取り下げをしなければならなくなってしまうこともあります。
登記の補正なら何とかなるかもしれませんが、登記の取り下げとなる厄介です。
そういった事態を避けるためには、土地の最新の登記情報と調査が重要なのです。
土地の最新の登記情報を得るには、
法務局に取得できる不動産の登記簿謄本(土地の登記簿謄本)の取得が第一歩です。
土地合筆登記は法務局で処理されるものですので、
法務局にある土地の登記簿謄本から正確に土地情報を調査する必要があるからです。
土地の登記簿謄本とは、十数年前までの名称で、
今は土地の全部事項証明書(登記事項証明書)という名称になっています。
全国のどこの法務局でも大体取得できるものなので、
例えば、土地が関東地方にあっても、関西の法務局で最近は取得できるようになっています。
前までは、紙による保存形式でしたので、かならずその土地を管轄している法務局または地方法務局や支局に行って取得しなければなりませんでしたが、今はコンピューターが普及していますので、法務局同士も登記情報がつながった状態となり、土地の登記簿謄本(全部事項証明)については、どこの法務局でも取得できるようになっているのです。
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登記簿謄本には、その土地の所在と地番、地目、地積、権利関係などが正確に記載されています。
なぜなら、その土地の登記がされたときに、法務局内の登記官などによって何度もチェックされたものが登記されているからです。
地目によって土地の種類が大体わかり、地積によって土地の面積が大体わかります。
権利関係の登記によって、所有権者は誰かわかり、
抵当権などが設定されているのかどうかもわかります。
この登記簿謄本は、基本的に誰でも取得が可能なので、
他人に取得されれば、登記情報を知られることもあります。
合筆登記には、いくつか条件がありますので、
それらの合筆の条件をクリアーしているかどうかが、
その土地の登記簿謄本を見ればほぼわかります。
わからないのは、合筆登記の条件の内、
合筆しようとしている土地同士が現地で接しているかどうかや、
現況でも同じ土地の種類であるかどうかなどの、
現場を見てはじめて判断できる合筆条件となります。
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