共同担保目録とは、1つの債権を担保するために、
複数の不動産に対して同じ抵当権を設定した時、
それらの不動産を一覧したもののことです。

たとえば、住宅ローンや借金をした場合に、
自宅の土地と建物に抵当権を設定した時、
同じ抵当権が自宅の土地と建物に設定されることになります。

土地の登記情報には、債務者や債権者などが記載されますし、
土地以外にも同じ抵当権が設定されていることを示すために、
土地の登記情報の債権の記載の所に、
共同担保目録のある旨(目録○○○○号)が記載されることになります。

その共同担保目録を見ることによって、
同じ債権の担保が建物にも設定されているということが、
一目でわかるようになっているのです。

そして、その共同担保目録に記載されている物件には、
同じ債権の抵当権の設定の登記がされていることになります。

つまり、建物の登記情報にも、
土地と同じ抵当権の設定登記がされているということです。

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上記の例は、自宅の土地と建物の時についてですが、
共同担保としましては、まったく離れた別の土地についても、
一緒に共同担保とすることもできます。

たとえば、債権(ローンや借金)を担保するため、
上記の自宅の土地と建物だけでは担保価値としては足りない場合、
他のいくつかの土地も合わせて同じ抵当権の設定をすることになります。

つまり、債権(ローンや借金)の担保価値と見合うだけのいくつかの土地に、
同じ抵当権を設定することもよくあることなのです。

そして、住宅ローンを組む場合に、
もし、建物の敷地として1つの土地ではない場合に、
共同担保目録を見てみると、
建物の敷地がいくつかの土地であることがわかることもあります。

住宅ローンを組む場合には、
普通は建物の敷地や、敷地に入るための通路として利用している土地などにも、
同じ抵当権を設定する場合が多いので、
共同担保目録を見ると、建物の敷地や私道などもわかる場合があるのです。

合筆の登記申請では、
抵当権の設定のある土地同士は合筆できないのですが、
すべてまったく同じ抵当権の設定登記がされている土地同士であれば、
抵当権に関する条件をみたしているので合筆できることになります。

もちろん、合筆するにはいくつかの条件が整っている必要がありますので、
それらの条件もクリアーしていることが必要になります。

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